年末年始のものおもい
日本において結婚して子供を産み育てるというのは
・文学部にいて小説を書いていた女性が「なかなか読書できない」と年賀状に書く
ということだし
・私は相手の旧姓を思い出すのに苦労するようになる
ということなのだ…と、昔好きだった人からの年賀状を眺めながら思ったりするので、年末年始はあまり好きではありません。
もう20年会っていないから書くこともなくて私からは毎年、面白かった映画か小説を挙げることが続いていて、でもそれは残酷なのかもしれないと、この2年ほどは仕事の状況や転職したことなどを伝えています。
(それなりに私にとって大きな変化でもあったので…そしてそのために、映画を観たり小説を読んだりする時間もあまりとれなかったので)
彼女から年賀状を受け取るといつも、海の底に沈んでいくような気持ちになるけれど、来なくなったらそれはそれで耐えがたい…と、転居したら住所を伝え、書き続けています。
たぶんもう会うことはないんだろうなと思いながら「いつか遊びに来て」と書くことをいつまで続けるのかと考えて、ため息をつきながら、たぶんまだしばらくは書き続けるのをやめることはできません。